宝塚記念、盛り上がりましたね!
(ロードデルレイ、ローシャムパークは残念でしたが…)
春のG1シリーズは終了しましたが、東京・阪神開催はもう1週あります。
阪神競馬場では、今年新設されたマイル重賞「しらさぎS」が
6月22日(日)に行われます!
新設重賞「しらさぎS」は、JRAで毎年夏に行われている、マイル重賞4戦の
獲得ポイントでシリーズ王者の覇を競う『サマーマイルシリーズ』の第1戦。
昨年までリステッドの「米子S」として行われていましたが、今年から
G3重賞に昇格し、レース名も「しらさぎS」と改められました。
ただし昨年の米子Sは京都で行われましたので、ここで主に用いるのは、
リステッド競争となり、しかも今年と同じ阪神のマイルで開催された
「2019〜2023年の米子S」のデータとなります。
さっそく今回は、下記の興味深いデータから見てください。
耳なじみの無いレースタイトルですが、その実情は、昨年までの米子S。
ですのでここでは、これまで行われた米子Sのデータから今年のポイントを探っていきます。
▼注目データ▼
阪神施行の米子S(2019〜2023年)における、
今走・前走の最終調教「強度別」成績データ
今回一杯・前走も一杯 (1.0.0.10) 連対率 9% 複勝率 9%
今回一杯・前走は強め (0.0.1.4) 連対率 0% 複勝率20%
今回一杯・前走は馬ナリ (0.1.0.3) 連対率25% 複勝率25%
今回強め・前走は一杯 (0.0.0.6) 連対率 0% 複勝率 0%
今回強め・前走も強め (0.0.1.1) 連対率 0% 複勝率50%
今回強め・前走は馬ナリ (0.0.2.6) 連対率 0% 複勝率25%
今回馬ナリ・前走は一杯 (0.1.0.4) 連対率20% 複勝率20%
今回馬ナリ・前走は強め (0.0.0.8) 連対率 0% 複勝率 0%
今回馬ナリ・前走も馬ナリ(4.3.1.16) 連対率29% 複勝率33%
これは近年の米子Sに出走した全馬の、米子S時およびその前走における
「最終調教の強度」別成績です。(表記は競馬ブック基準)
たとえば「今回一杯・前走は馬ナリ」の場合、米子S時の最終調教では
目一杯の強い最終調教が施され、その前走では馬ナリの弱い最終調教が
施されていた、という意味です。
強度は、強いほうから「一杯→強め→馬ナリ」の順
このように、一番上に書いた「今回一杯・前走も一杯」の成績が最悪級。
逆にいちばん下の行に書いた「今回馬ナリ・前走も馬ナリ」の成績が
抜けて優秀です!
5年中4勝はこのゾーンの馬でした。
これには理由があると思います。急に暑くなってくる時期ですから、
馬も汗をよくかきだす時期。体調のいい馬は体が自然に絞れます。
にもかかわらず「今回一杯・前走も一杯」=暑いのに体があまり絞りきれておらず、
仕上げに苦慮しているような体の状況のため、
前回も今回も目一杯に追って帳尻を合わせようと苦慮している馬、ということ。
体調面で信頼を置きづらい現況の馬と言えると思うのです。
だからこその、この低調な成績。
逆に「今回馬ナリ・前走も馬ナリ」=この時期らしく体が絞れており、
もう強い調教を施す必要がないくらい体が仕上がっている馬、ということ。
しかも暑い時期に直前ソフト調教で済ませる事でで本番への体力も温存できており、
結果この好成績につながっているのでしょう。
しかも「今回馬ナリ・前走も馬ナリ」馬の回収率は単勝442%、複勝156%。
穴馬もこのゾーンから現れているのです!
ですから穴をゲットしたい方も、まずは出走各馬の調教推移に注目。
「今回馬ナリ・前走も馬ナリ」に注目する作戦はいかがでしょう?
私も、土曜にお伝えする推し馬は、できればこのテーマに該当する馬から
狙ってみたいと思います。
ポイント2つめは、血統についてのお話
▼注目データ▼
阪神施行の米子S(2019〜2023年)における「父系統」成績データ
父ディープ系 (3.3.2.15) 連対率26% 複勝率35%
他の父サンデー系 (0.0.2.14) 連対率 0% 複勝率13%
父キングマンボ系 (0.1.0.11) 連対率 8% 複勝率 8%
他の父ミスブロ系 (0.1.0.4) 連対率20% 複勝率20%
父ロベルト系 (2.0.0.4) 連対率33% 複勝率33%
その他 (0.0.0.11) 連対率 0% 複勝率 0%
これは、しらさぎSの前身レース「米子S」が阪神競馬場で行われた
近5年の種牡馬系統別データです。
このように父ディープ系が連対10頭中6頭を占めて他を圧倒しています。
他の父サンデー系が全然ダメで連対ゼロなのとは対照的。
また、近年はディープ系をしのぐ勢いもある父キングマンボ系が
このレースでは(0.1.0.11)とまったくの不調。
唯一好走できたのは2022年の6番人気馬・カイザーミノルでした。
父キングマンボ系が産駒にもたらす「持続的スピードと馬力」の
セットよりも、父ディープ系がもたらしている「瞬発力とキレ」の
セットのほうがこのレースでは活きやすいため、こんな現象が
起きている…ということなのでしょうか。
2023年は出走13頭中、父ディープ系が4頭出走。
微妙な3.6.7.10番人気でしたが、そのうち6.7.10番人気の3頭が
ワンツースリーをキメました。
馬連443倍、3連単12231倍。
ディープ系4頭のボックス馬券を買うだけで、超カンタンに
好配当にありつけたのでした。
穴狙いの方も含めて、まではディープ系に注目したい
今回のしらさぎSと言えるかも? 注目です。