私個人としても、ワーザー・スルーセブンシーズたちの激走を予想できた思い出のレースです。
まずは、宝塚記念の1つめのポイントから・・・
今年も、複数のディープインパクト産駒が出走してきます。
さすがはディープ。産駒活動の最晩年となってもG1への出走が活発。
しかし、じつはディープ産駒は宝塚記念との相性が良くありません。
(京都開催の昨年を除いた)宝塚記念でのディープ産駒の通算成績は
38頭出走(1.2.6.29)と、わずか1勝だけ。
連対率も8%。
秀才ディープにしてはかなり低調です。
さらに注目したい点が…その(1.2.6.29)を、
下記のように性別で分けると衝撃のデータ?になります
▼注目データ▼
ディープ産駒の、宝塚記念「性別成績」データ
牝馬 (1.1.5.7) 連対率14% 複勝率50%
牡馬+セン馬(0.1.1.22)連対率 4% 複勝率 8%
このように、宝塚記念でディープ産駒は、ほとんど「牝馬」しか走っていないのです!
しかも牝馬はデニムアンドルビー・ショウナンパンドラ・
ヴィルシーナ・マリアライトなどが人気薄で爆走しましたが
牡馬で好走した2頭は共に人気馬でした。
サトノダイヤモンド等は1番人気で掲示板圏外に消えています。
あまりに大きな成績差。。。
さすがにここまで差がある=何か要因が存在すると思う方がいいのでしょう。
ディープ産駒の牡馬と牝馬では、各産駒にもたらされる「小器用さ」が
違うからこそ、小回りの内回りコースで施行される宝塚記念でこの傾向が
強烈に現れているのかもしれません。
宝塚記念では「ディープ牡馬」を信用しすぎないことが大切と言えますが…
今年出走予定のディープ産駒は、すべて牡馬
個人的には評価するとしても押さえまでが妥当かな、と考えています!
宝塚記念のポイント・2つめ。「関東馬」について
まずは、阪神開催だった昨年を除いた近6年(2018〜2023年)の 宝塚記念における、
関東馬・関西馬別の成績データから。
関東馬→(2.2.0.16)連対率20%、複勝率20%
関西馬→(4.3.6.59)連対率9%、複勝率18%
少数精鋭でわざわざ遠征してくる関東馬のほうが成績優秀です。
そもそもそのような関西G1も珍しいですが、
さらに、関東馬で注目したい点が「調教過程」について。
関東馬(2.2.0.16)を、下記のように調教の内容別で分けてみました
すると・・・
▼注目データ▼
2018年以降の宝塚記念in阪神に出走した関東馬の「最終調教の場所別」データ
美浦のウッド(1.1.0.12)連対率14% 複勝率14%
栗東のCウッド(1.1.0.2)連対率50% 複勝率50%
美浦の坂路 (0.0.0.2)連対率 0% 複勝率 0%
栗東の坂路 出走なし
このように、連対した関東馬4頭は全て「ウッド追い」でした。
しかも、レース直前に早めに栗東トレセンに移って栗東に滞在し、
最終調教も栗東Cウッドで施された関東馬が2023年にワンツーを達成。
連対率50%。
その2頭はイクイノックス&スルーセブンシーズでしたが、ちなみに
2頭とも栗東Cウッドの最終調教の「内容」は全体5Fが68秒以下。
終い1Fが11.3秒以下。
ちなみに3着に入ったジャスティンパレスも
関西馬でしたが、同様の栗東Cウッド追いで同条件を満たしていました。
ここが一つの取捨ラインなのかも・・・?
ともあれ、美浦トレセンでは課す事が難しいタフな調教をレース直前に
施せたうえにレース日の輸送負担が少なくてすむ
「関東馬の栗東滞在+Cウッド追い」=夏の大レースのココで大注目
なのかもしれません。
今年も栗東に滞在したうえで、栗東Cウッドで最終調教を施された関東馬が
出走してくれば注目します。
もちろん、その際の調教内容は要チェック。
あす水曜は東西トレセンで最終調教も行われますね。
注目です!!!